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その13.福轟力の意気込み

幕下東35枚目――一度造った自分の相撲を変えることがいかにタイヘンか。日々研究を重ねる福轟力。

福轟力 「今場所の抱負?どうしよっかなぁ,先場所と一緒で,なるべく叩かないように心がけて,内容的に良い相撲を取りたいです。

福轟力 福轟力 これまではいつも幕下中位まで来ると,はね返されてきたので,今度こそ乗り越えたいです。これまでと一番違うのは,気持ちの面で落ちついていけるようになったというところですね。昔みたいに,とにかく1番でも勝って上に上に,っていう考えじゃなくなったからかな。そうじゃなくて,自分の新しい相撲をしっかり造る,そのための一番一番だから,充実した内容が欲しい,そういう考えかな。目標が目の前じゃなくて,もう少し先にもてるようになりました。

福轟力 自分が強くなるのって,徐々に徐々にじゃなくて,いきなり急に気づくときってのがあるんですよね。だから毎日の稽古を続けるのって根気がいるって言われるんだと思うんですけど。そのときが訪れるのを信じてやり続けるしかないから。

福轟力 出稽古では,普段やらない相手と稽古ができるので,いろんなことができていいですね。先場所負けた相手とかともできて,互角にやれると自信にもなるし,リベンジを果たすぞって気持ちも乗って充実します。ただ,まだ勝てない人にはまったく勝てない。稽古を続ければ勝てるって感じじゃなくて,自分の相撲にもうひと工夫ふた工夫が必要だと思います。立ち会いから土俵際までは,まあまあいけるんです。そこからの相撲ですね,課題は。土俵際での攻防でやられがちなので。一朝一夕にはいきませんが,稽古場でもそこの辺りはあれこれ考えてやっています。

福轟力 こっちに来てからはどこも行かなかったので,ひたすら稽古して蚊に食われる毎日でした。

去年の夏場所以来,最高位(幕下東22)を更新できないので,そろそろここらで更新したいですね。前の最高位のときは4勝で20枚も上がっての最高位で,かなり運がよかったせいもあったから,今度は完全に実力で更新して手ごたえを掴みたいです。」

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