荒汐部屋 目次

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【連載】平成25年九月場所を振り返って

勝率4割7分と苦戦した今場所。敢闘した力士,こんなはずじゃなかったんだけど言いたげな力士はじめ,全力士の感想を,恒例早川様のインタビューと写真でお届けします。まずは場所前・場所中,心配というか焦りというかでたまらなかった師匠荒汐の総括から。

師匠・荒汐(45勝51敗,勝率:4割7分)

皆さん,こんばんは。も~本当に,成績が悪いのに,こんなに大勢の人たちに集まって頂いて・・・。どうもありがとうございます。

え~,やはりまずは蒼国来の話からしないといけませんかね・・・。

私は場所前の稽古を見ておりまして,今場所こういう結果になるな,と分かっていました。蒼国来が巡業から福島での合宿に合流して,その姿を見て,東京に戻ってきて,その稽古を見て,そして見るにみかねて,二人で話し合いをしたんです。まぁ私も酒が入っていたもんですから,言いたいことを言いました。

「このままでは勝てないよ!」「幕下の頃のような稽古をせい!」と。それこそ流行の言葉で言えば,「今でしょ!」と。[詳細

先場所は負けてもニコニコしてましたが,今場所これだけ負けて,悔しい!という気持ちが戻ってきたでしょう。これでようやく,本当の意味で戻ってきたことになるでしょう。

ただ忘れないでほしいのは,どれだけの人に応援してもらって今があるのか・・・。街頭だとかインターネット,いろんなところから・・・,もう何千,何万という多くの署名を頂いて,そんな大勢の皆様のおかげで今があるのに。痛いとか痒いとか言ってる場合じゃないだろ?!と。・・・まぁ,これは私の一方的な見方でして,本人は本人で言いたいこともあるでしょう。これ以上暗い話を続けますと,せっかく千秋楽パーティーに集まって頂いた皆さんに申し訳ありませんので,蒼国来のことはこれくらいにしておきます。

次は剛士。ま,剛士はこんなもんでしょう。もう一番勝ったら誉めてやろうと思いましたけど,2勝5敗。これで来場所が本当の自分の実力に見合ったところでの勝負だと思います。

福轟力。え~まぁ,福轟力も番付が上がってのこの成績ですから,まぁ頑張ったかな,と。(拍手)

大波。大波も5勝で終わりましたけど,出来たらもう一番勝って,来場所は弟(剛士)と並んだところで取って欲しいなと思いましたけど。5番じゃあ並ぶのは難しいかな。

ジャスパー(荒篤山)。ジャスパーは論外です。よく考えた方がいい。

つぎ,光(荒獅子)。光は,まぁ~こんなもんです。

荒行志。荒行志は,まあよく負けてくれたと思います。稽古場で言っていることをね,やっと分かったかなぁ~~~~??な?

寛龍。寛龍ねぇ,まぁ何というか「無事,これ名馬」と言いますかね,「やっとキタかな?!」と。来場所はうちの三段目勢の中でも上位の方に行きます。(拍手)

もう,その次の奴(力山)はムラッ気があってね(苦笑)。もう,こんなもんだと思いますよ。

突光力は「突光力という相撲」を取っていないんでね。だから怪我してしまいましたけど,まぁ,しっかり怪我を治して,自分の相撲を見直して,早い相撲を取るように。

廣瀬は,まぁ~それだけの体があるんだから,ここで勝って当ったり前。

飛騨野。あぁ,飛騨野の最後の相撲を観てましたけど,立ち合いから廻し取って相撲取ってちゃあ,ダメね。

常川。常川はよく頑張ったと思う。よう頑張って,序二段で勝ち越した(拍手)。

ま,そんなところで,私からの挨拶と代えさせて頂きます。

写真

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