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平成28年九月場所を振り返って

恒例,早川様による千秋楽打ち上げからのレポートでお届けします。(大波は別記事の手術レポートでご報告)

廣瀬(序二段西6:4勝3敗)

Photo 「廣瀬プチ進化」の場所ですね。大げさな進化じゃないけど,ちょっと変われたかな,と。

今場所は2連敗でスタート。ヤバい,流れ悪い。その後2連勝したんすけど,過去のデータだと,今場所も廣瀬ありがちの3-3になるのかな,と。でも今場所はそのままの波に乗って四連勝して勝ち越しを決めることが出来ました。この辺りが自分的には進化っすね。ただ最後の相撲で負けちゃうところがツメが甘いというか,進化しきれてないというか,変わってないというか。ということで,プチ進化。

やっぱり序二段上位は相手のギラつき度が違いますね。以前は何度も跳ね返されたんでこの番付での勝ち越しは嬉しですけど,まぁそこは三段目経験者なんで・・・(プライドがキラリ☆)。

今までだと土俵際で押し負けるような相撲でも残して逆転できたり,その辺りで少しづつ力がついてきたのかな,という感じはしています。これからもプチ進化を積み重ねて,いずれ大きな進化を遂げられるよう,これからもコツコツとやっていきたいと思います。

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飛騨野(三段目東95:2勝5敗)

Photo はぁぁぁぁぁ(ため息)。ダメですねぇ。悔しいです。

今場所は二度目の三段目で,前回(五月場所,84枚目で2勝5敗)より成長した自分を見せたかったんです。でも結果は前回より10枚くらい下の番付で同じく2勝5敗。しかも前回は途中まで2勝2敗で「ひょっとしたら勝ち越しもイケルかも」って気持ちになれたんですけど,今場所は1勝4敗で負け越し決定・・・。成長どころかむしろダメじゃないか,と。自分は何も変わっていないないのか?いやそんなワケはない。でもこの成績ですから・・・はぁぁぁぁぁ。

序二段上位と今の番付は対戦相手がそんなに変わっているわけでもないですからね。何が違うんだろう?やっぱり立ち合いなんでしょうね。まだ立ち合いで相手に圧力をかけられている実感がない。課題はどれだけ鋭く踏み込めるか,ということなんだと思います。

え?これからどんな立ち合いを目指すのかって?んんん・・・どうなんでしょう。え?「鵯越の逆落とし作戦」ですか?そ・そ・そ・そんなぁ・・・自分は相手の背後から奇襲戦法しかけられるような器用な力士じゃないし・・・。え?じゃあ「福島正則の猪突猛進型」って?あぁ,まぁ,そっちの方がしっくりですかね。「鶴翼の陣か,魚鱗の陣か?」そうですねぇ,中央突破作戦という意味で魚鱗の陣でいきましょうか。

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荒篤山(三段目東9:6勝1敗)

Photo ひたすら押す!五秒で勝負!まわしは取らない!これが自分の相撲!

収穫があった場所になりました。やっと自分の取るべき相撲がこれなんだ,って見えてきた気がします。

これまでいろいろやってきて,結局自分は前に押すことが一番力が出るんだって気付いたんです。まわし取ったら自分の力は十分に出ない。おっつけにしたって,おっつけることは出来てもそれだけでは勝負を決められない。だったらひたすらガーって押してやろう,と。何があってもまわしに触らない,勝負は五秒…理想は三秒で決められるように!と心に決めたんです。

それを先場所名古屋の本場所中に気づいたんですよね。それで,東京に戻ってからの稽古でもひたすらそのことだけを意識してやってきたんです。

今場所直前は39度の熱が出てしまって,点滴打ってもらいながら四日間寝込んで,それもあってか最初の相撲では力が出ないまま負けてしまったんですけど,体調が戻ってきたと同時に勝てるようになってきて結果6勝1敗。今場所はホントにまわしに一度も触ってないんすよ。何かをつかめたな,っていう場所になりました。

親方にも「お前はそういう相撲なんだよ」って言ってもらいました。来場所以降もこのまま迷わずいこうと思います!

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福轟力(幕下西49:4勝3敗)

Photo やっとですね…お先真っ暗状態から,ようやく光が見えてきました。

これまでいろいろ考えて,稽古でもいろんなこと試してきたことがようやく先場所あたりからしっくりくるようになってきた感じですね。

以前はもろ手で突っ張っていく立ち合い。それを変えようと思って頭でいく立ち合いにして長いトンネルに突入。もうずっと真っ暗だったんすよ。何やってもしっくりこない。出口も見えない。でも先場所くらいから頭でいくと同時にもろ手で突く,つまり前と今の良いとこ取りみたいな立ち合いでいこうと意識し始めて調子が戻ってきて,少しずつ手ごたえを感じられるようになりました。

ただ内容的にはまだまだ満足という所まではいっていないですね。前の相撲に戻した分,前の相撲の悪いクセまで連れて帰ってきたような部分もあるんです。本場所の土俵では緊張もしますし,勝ちたいって気持ちもあるんで,引きにいっちゃたりしてるんですよね。そのあたりは立ち合いの距離とか,足の運びを考えたりとか,これから稽古で改善していきたいと思います。

とにかく,これからもっともっと良くなっていくと思いますので,期待していて下さい!え?人気も「ムギ人気」を超えていかなくちゃねって? いやぁ,3冊同時出版はハードルが高いなぁ・・・!

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剛士(幕下西16:4勝3敗)

Photo (ニコニコ)。今場所は幕下上位にちょっと届かない16枚目という番付で4番。勝ち越せてちょっと自信になりましたね。当たった人たちは関取経験者を含め,上位の人がたくさんいましたし。負けた相撲でも実力的に全然歯が立たないって感じではなかったので,今場所は手ごたえがありました。

場所前は時津風部屋の小柳(今場所幕下筆頭で4勝3敗)との稽古で面白いようにやられて,ネガティブ剛士の側面が顔を出しかけてました。場所始まって二連敗スタート,しかも二敗目は何も出来ずにすぐ押し出されて負け。最悪の相撲だったんすけど,三番目の磋牙司戦で今場所一番良い相撲で押し出して勝てて,ここで乗れましたね。

(ニコニコ)。これから福島に帰るんすけど,帰省グッズにまわしが入ってるんすよ。はい,休み中も出来る自主トレしようかと思って。え?いつそんなスイッチが入ったかって? 場所中ですね。土俵際で変わられて結果的には負けた相撲だったんすけど,「内容的に良かったぞ」って親方に誉めて頂いて。そっからテンション上がったままなんです。

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