荒汐部屋 目次

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荒篤山(幕下 東28)3勝4敗

photo: メチャメチャ悔しいっすよ。場所前いい稽古出来てましたから。

手術した足の状態も良くなって,調子は良かったんすよ。ガンガン稽古できました。うちは同じ部屋の幕下力士でもみんな全然タイプが違うんで,これはムチャクチャありがたいことっす。渡(若隆元)とか渥(若隆景)は,前廻し取って潜ってくる相撲で,自分がメチャクチャ苦手なタイプ。赤井さん(福轟力)は突き押し相撲で,港(若元春)は押しても廻し取っても相撲が取れる。関取に「細かく突き放せ,自分から廻しを取るな,相手に廻しを取られたら,廻しを切って押せ」って言われて,ずっとそれを頭に入れて稽古してました。

本場所の相撲でも,前に出る相撲は取れてたんですよね。負けた相撲も全部前に出れてたんすけど,最後叩かれたり,引かれたりして負けました。先場所六番勝って番付は上がりましたけど,立ち合いで当たり負けしてたとは思いません。あとは土俵際,相手が土俵を出るまでもっていく力なんですよね。その力がつけられるよう,これからも関取に言われたことを忘れずにガンガン稽古やります。

え?自分を動物に例えるとっすか?・・・何だろう?

突光力:ジャスパー巨大コアラ

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若隆元(幕下 西40)1勝1敗5休

photo: 調子は良かったんすけどね・・・。

場所前,関取から「下半身は力を入れて,肩の力は抜いていけ」って言われて,それがしっくり来ていて,自分の中でいい感じで‘かみ合っている’感じがあったんですよ。実際初日の相撲は良かったです。稽古場通りの相撲が取れました。問題は二番目の相撲っすね。内容も悪かったし,押し出されて土俵から落ちた時に,土俵下にいた力士の真上に突っ込んでいったんすよ。このまま突っ込んだら危ない!って思って,ちょっと避けたんすよね。そしたらまず右足がドーンと着いて,次に左足がヤバイ方向に捻ってしまって,ブチ・ブチ・ブチ!って,ホントに音が聞こえてきました。「あ~これはヤバイかな」って思ったっす。審判の人に「大丈夫か?」と言われて「ハイ,大丈夫です。」って答えたんすけど,自力で上がれなくて・・・結局,車椅子。

診断の結果は「左足首靭帯断裂」。手術はせずに5週間のギブスと言われました。でも5週間って長いっすよね。5週間もギブスしてたら来場所休場しなきゃいけないかもしれないんで,気持ちとしてはもう少し早くなんとかなって欲しいですけどね。怪我した翌日から上半身とか,出来るところのトレーニングは始めてます。

布団に入りながら,BSで皆の相撲観てましたけど,メチャクチャ複雑でしたね。港(若元春)とか渥(若隆景)とか出てると「頼むから頑張って勝ってくれ!」って思いで観てるんすけど,勝ったら勝ったで悔しさが込み上げてくる。まぁ,怪我ばっかりは焦っても良くならないので,できることからやっていこうと思います。

え?最後に自分を動物に例えると?あ~まぁ~これは部屋の皆の期待を裏切らないところで,「自分はウマです!」と答えておきます。

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廣瀬(三段目 東72)2勝5敗

photo: 二場所連続勝ち越しで,今場所は最高位に近い番付。初日は「よーし,ガンバロー!」ってテンション高く入りました。それが,まさかの三連敗スタート・・・。

先場所飛騨野が近い番付で五連敗してるんです。うわぁ~ヤな感じ。しかもこの辺りで五連敗とかすると,更に上位の力士と当てられることがあるんですよ。上から下がってきて取る人,逆に下の番付にいるのが上の人と当たるのだと,やっぱり上の人の方が気持ち的な余裕が生まれるんですよね。優位に立たれてる感じなんすよ。それは立ち合いに当たった時とか,実際に相撲を取ってみると感じます。

絶対四連敗のストレート負け越しだけは避けないといけない。四番目の相手は張り手でくる相手って分かってたんで,前の日から自分は腹をくくって「よし,張りたいなら好きなだけ張らせてやろう。でも最後に勝つのはオレだ!」って気持ちで臨みました。案の定,相手に張りまくられました。でもそれは想定内だったんで,「よし何発でも来い!!!」って気持ちで受け止めて,結局20発くらいました。でも最後はこっちが突いて,突いて,突き出しで勝ちました。

秋巡業は付け人で同行することになりました。巡業ではいろいろ違ったタイプの力士と稽古できるので楽しみです。しっかり稽古して,貪欲に吸収していきたいと思います。

自分を動物に例えると・・・?カバ。

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常川(三段目 東76)4勝3敗※勝ち越し

photo: ありがとうございます。おかげさんで,初めて三段目で勝ち越すことが出来ました。付け人もやっての長い二週間・・・。今日はビールでも飲まないとやってらんないゼ。

今場所は最高位に近い76枚目で,3勝1敗で中盤まで来ることが出来ました。自分の相撲は廻しを取ったら何もできないんで,立ち合いぶちかまして一気に出て行く。これしかありません。前半はそういう相撲が取れていたんですけど,その後,連敗して3勝3敗。流石にこのまま連敗で負け越したらどうしよう,ズルズルいっちゃうのかな・・・とネガティブになりました。

最後に勝ち越しがかかった相撲の相手は四つ相撲。しかも相手に廻しを取られちゃってヤバイ,どうしよう!と。ここはもうなりふり構わずいくしかない。ひたすら振って・振って・廻しイヤイヤ。そしたらうまい具合にバランス崩してくれたんで,そこを寄っていって,最後は寄り切りで勝ち越すことが出来ました。精一杯です。ホント,勝ち越せて良かった。

肘の具合も良くなってきました。ひたすら押すことに徹して,来場所も前に出る相撲で臨みたいと思います。

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寛龍(三段目 西85)5勝2敗※勝ち越し

photo: 勝ち越せた要因は,場所前の出稽古が良かったのかな,と思います。普段は部屋に陸奥部屋が来てくれることが多いんですが,今場所の前は道場(時津風部屋)に行くことが何度かあって,申し合いに積極的に入っていきました。いつも稽古してる相手だと,どうしてもお互いをよく知ってるんで,どうしても同じパターンになってしまうこととかあるんですけど,知らない相手だと,相撲の流れも予測がつかないので。いろんな人達と稽古が出来たのは良かったかなと思います。

名古屋場所より体重も増えましたし,その辺りも落ち着けていけた要因かな,と思います。一番だけ緊張して普段やらないのに引いちゃった相撲があって,「何やってんだ?」と自分で自分が不思議になりました。普段稽古場でやってる相撲を本場所でも取らないといけないんだと実感しました。

え?自分を動物に例えると,ですか?う~ん,え~っと。何だろう?アザラシ?

大波:「うわぁ~,すげ~アザラシっぽいっすねー! 特にいつも携帯見ながらゴロゴロしてる姿なんかまさにアザラシ!」。

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飛騨野(序二段 東6)5勝2敗※勝ち越し

photo: 場所前から「最低でも5番は勝って三段目に戻る」って,言い聞かせていたので,5番勝てたことは良かったです。いつも稽古している廣瀬さんとか,常川が,先場所同じ序二段上位で5番勝ったじゃないですか。やっぱりそれは意識しましたね。しかも入門以来初めてストレートの勝ち越しを経験しました。「どこまで勝てるか?」っていう声や「優勝?」なんて声もチラホラ聞こえてきました。そんなこと言われたのは初めてだったので,嬉しかったです。

今場所一番嬉しかった相撲は,5勝目の相撲ですね。相手は190cm近くある大きな相手で,左四つで寄り切ることが出来ました。5番は絶対勝つと決めていたし,嬉しい一勝でした。

自分を動物に例えると・・・マレーバクです。[wikipedia

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突光力(序二段 西70)4勝3敗※勝ち越し

photo: 相撲を取りたい!!その思いだけの勝ち越しです。

先場所休場の原因になった足の甲の骨折も治ったとは言えませんし,そんなことを言ったら体あちこち悪いところだらけでキリがないっす。場所前も稽古が出来たのは,初日の前日だけですから,稽古してなくて本場所を迎えたに等しい。そんな中で何とか勝ち越せたのは,相撲を取りたいっていう思いだけだと思います。はい,自分は相撲が好きなので。

え?自分を動物に例えると?っすか?その質問に答えるのはムリっす。ゼッタイに浮かんでこないっす。それ前に部屋の皆と話した事があるんすけど,自分の時だけ誰からも出てこなかったっす。え?そこを何か捻り出せ?んんん・・・じゃあ,まぁ,自分寅年生まれなんで,トラってことにしておいて下さい。

早川: でもトラは強いよ?

そ・そ・それはどーゆー意味っすかXж▲аё#●?!!!!(笑)

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綿谷(序ノ口 西16)5勝2敗※勝ち越し

photo: ありがとうございます。今場所は緊張せずに自分から攻めていくことが出来ました。

今場所一番印象に残っている相撲は,負けてしまったんですけど,五番目の相撲です。いつも負けてる同期の力士で,絶対負けたくないと思っている相手です。でもこれまで6回やって,1回しか勝ったことがありません。今場所も勝ちたい,勝ちたいと思っていたのが,その気持ちが強すぎて,自分から引いてしまってそこを突かれて,押し出しで負けてしまいました。

逆に今場所一番嬉しかったのは勝ち越しを決めた四番目の相撲です。当たって,おっつけられたんですけど,右を差してそのまま寄り倒しで勝つことが出来ました。

これから自分としては当たって差されたらおっつけて突っ張って,という相撲を目指したいと思っています。場所では廻しを取ってしまうこともあるんですけど,親方に「お前よりデカイやつは一杯いる。四つに組むな。」と言われています。廻しを取らずに,立ち合いで攻めていける相撲を取れるように稽古していきたいと思います。

自分を動物に例えると「ハシビロコウ」らしいです。[wikipedia

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