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荒汐部屋

2006-06-25更新

座間の小学生のみなさんが,荒汐部屋でわんぱく相撲

2006年2月18日,在日米軍キャンプ座間と座間市の,小学生のみなさんが荒汐部屋の稽古にやって来てくれました。

その模様は,在日米軍のコミュニティマガジンTORII Onlineにくわしく掲載されました。記事は英語ですが,USARJの早川様のご尽力をいただき,ここに日本語への翻訳を掲載させていただきます。 [2006年5月9日]

2006-06-25更新

カブスカウト隊 相撲の極意を学ぶ

記者: エスター・デカニー
翻訳: 早川達夫

冷たい風を背中に感じながら日米の子供達が大男に挑んだ: 相手はプロのお相撲さんだ。

TORII ONLINE

日本の小学生10名とカブスカウト座間34団に所属するアメリカの子供達10名が2月18日,東京都内にある荒汐部屋の土俵に集まり相撲の準備運動からすり足,突き押しの基本を学んだ。

基本動作を学んだ後,日米の子供達は彼らの3倍程ある力士達と対戦。「一生懸命押して足を浮かせそうと頑張ったけど壁にぶつかっているみたいだった。怖かったけど楽しかった」とはカブスカウトの隊員マシュー・デッカー君。

部屋の師匠・荒汐親方は13年間プロの力士として活躍した後,部屋を興して今年で4年目。「たくさんのアメリカのお子供さん達が来てくれて嬉しいです」と親方。相撲は日本の国技として80年の歴史があり,「小さい頃から相撲を学んで相撲人気がますます高まってくれるといいですね」と語った。

アメリカの子供達と同様,日本の子供達も荒汐部屋への訪問を楽しんだ。ただし参加した日米の子供達の中で最も闘志を剥き出しにしていた子でもさすがにプロのお相撲さんが相手では歯がたたない。「あまりに強くて重いんで驚きました。ショックでした」と,愛川市にある中津小学校の神嵜雄太君。「アメリカの子供達とも相撲が取れてよかったです。強かったです」。

座間市国際交流協会と在日米陸軍渉外部の企画によりカブスカウトの子供達には年に一度わんぱく相撲を体験する機会が与えられている。第78航空大隊に所属しカブスカウト座間34団長を務めるマーティン・ダズウェルさんは「プロの力士と直接触れ合う貴重な機会を与えて頂いた。期待以上だった」と訪問を振り返った。

わんぱく相撲を体験した後,子供達は力士の代表的な食事である「ちゃんこ鍋」を楽しんだ。ちゃんこ鍋とは,よくダシのとれたスープに白菜,キャベツ,椎茸,鶏肉,その他様々な野菜が煮込まれたヘルシーな料理。

「自分だけでなく力士達は吐くまで食べるんです」と部屋頭の苍國来(中国内モンゴル自治区出身)。「稽古して,食べて,寝る。この3つは力士の大事な仕事なんです」。

しかし荒汐親方は何よりも「礼」の大切さを伝えようとした。子供達には取り組み前後,対戦相手への「礼」を徹底させた。「礼は相手に対する敬意の表れであり,お父さん,お母さん,年上の人達を敬うことと同じように大切なことなのです」。

© 2006. USARJ, Esther Dacanay, & Hayakawa Tatsuo.

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