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2010-09-10更新

さようなら,和樹。

日の光,引退のご報告

去る2010年8月10日,荒汐部屋の力士,日の光こと藤岡和樹は,引退することとなりましたので,ご報告申し上げます。

日の光は平成16年2月,愛媛は松山から荒汐部屋の門を叩き,これまで6年半相撲道に精進してまいりました。

入門したときは,中学を卒業したばかりで,ちょうど同年同期の荒獅子と二人三脚で,荒汐部屋黎明期からここまで,この部屋の雰囲気を蒼国来とともに作ってきた存在でした。

日の光(写真:2004年夏休み,諏訪大社。日の光・荒獅子・力山。)

当初は,根っからのインドア派少年で,いきなり稽古などとてもできず,毎日隅田川沿いを散歩することから始まりました。以来,徐々に力をつけ,しなやかな身体を活かした相撲で今年初場所には序二段85枚目まで番付を上げました。しかし,この最高位をきっかけに,一気に番付をあげることは適いませんでした。厳しいようですが,大相撲はプロの勝負の世界。上に上がることができないならば,さらなる将来を考えると,この世界にいつまでも残っていることはできません。

日の光は,荒汐部屋で目安としている入門5年の修行を終え,続けては次の人生にむけた方向でのステップを,と考えておりましたが,予定が若干前倒しとなり,このたび引退し,まずは郷里で第二の人生をスタートすることとなりました。

日の光(写真:荒汐の陣頭指揮で,みんなで和樹の荷物を積み込み。部屋の前とは言え,パンツ姿でゴメンナサイ。。。)

当日は御祖父様にお迎えに来ていただき,その夜,皆に見送られて,車で故郷へと旅立ちました。まだまだ不安な旅立ちではありますが,荒汐部屋で,相撲の修行で,身につけたことを存分に活かして,立派に次の生活を送ってほしいと思います。

日の光(写真:最後の最後に記念写真。残念ながら巡業組がいませんが。)

この引退を一番寂しがっているのは,蒼国来とともに,ずっと一緒に暮らしてきた荒獅子。別れ際,半ばフザケテ「行かないで~!!」と和樹の乗る車を追いかけて走って行ってしまいましたが,あながち本心でないわけでもありませんでした。

日の光(写真:「本当に引退なの?」「あぁ。。。」)

普段からベッタリ一緒にいたというわけではないのですが,やはり同期生というのは特別な存在。それも中学を出てすぐ今日まで,その相撲人生を,青春時代をずっと共にしてきた仲ともなれば・・・。相変わらず今日も喋り倒している荒獅子ですが,それでも「なんだか喋る相手がいなくなった気分がする。。。」と傷心のようです。すかさず心のケアだ,と荒汐が「一杯やって語り合おう」モードで荒獅子を居酒屋さんに呼び出してみましたが,荒汐本人が傷心なのでケアできるはずがありませんでした。。。

ありがとうございました。

これまで長らくにわたって日の光にご声援いただきました皆様,謹んで御礼申し上げます。ありがとうございました。

日の光

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