荒汐部屋 目次

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今日の一枚

ドッキドキのガッチガチ

大波ついに迎えた七月場所初日。

蒼国来がいざ土俵で勝負に向かおうと,花道の奥で集中を高めているときの一枚。なぜか,関取についている付け人の大波がドッキドキのガッチガチ。「緊張感,半端なかったですよ...」その瞬間を支える重責をひしひしと感じ,目はうつろ,タオルと水を持つ手もどこかおぼつきません。

一方の蒼国来は,大応援団の後押しもあって,おどろくほど落ち着いた気持ちで集中できました。真っ青になるほど緊張した新十両のときとはもうまったく違います。あとは日一日と本場所の相撲の感覚を思い出していくことでしょう。

付け人も蒼国来につくのは2年半ぶりなので,日々仕事を思い出して落ち着いてくるはず(付け人の仕事は,本場所前から千秋楽まで一時も気を抜けるときがないほど詰まっていて,支度部屋でも化粧まわしや締め込みを準備したり片付けたり――特にこの地位あたりは土俵入りから取組までの時間が短いので忙しい――と目立つ仕事が多く,間違いが許されない)。

関取も付け人も,荒汐部屋全員,心清らかに土俵の勝負に集中する2週間へと邁進します。

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