荒汐部屋 arashio.net
荒汐部屋

2009-09-22更新

早川様より「九月場所直前稽古見学会からのレポート」その5

引き続きまして,見事,というか無事,新序出世・再出世を果たした3名のご紹介。まずは,3度の頚椎骨折を乗り越え,番付も幕下から番付外ににまで落ち,ゼロからの再出発,そしてもうこれが最後の再出発となる赤井から。

赤井(前相撲)

寺井 早川様より「相撲が取れない悔しさをぶつけるかのように,テッポウバシバシ,鉄アレーモリモリ。四股,腰割り,すり足,筋力トレーニング。今,稽古場で一番せわしく動いているのは,間違いなく赤井。度重なる首の怪我にもめげず,ひたむきに努力する姿は周囲の心を打つものがある。『今場所,前相撲で取ります。来場所,序ノ口で再スタートですよ』という赤井は,相撲を取れる喜びに満ちているように見える。『いやぁ,別に何も考えていないだけっすよ』とは,本人の弁。満を持して赤井が土俵に戻ってくる,秋場所。

寺井ジャスパーケネス(前相撲)

お次は,これまですでにチラチラとこのサイトでも写りこんでいたJSPこと寺井。見るたびに身体が大きくなっている気が。

寺井 早川様より「長らく“研修生JSP”の仮名で荒汐HPに登場していた寺井。すっかり部屋の雰囲気にも馴染んでいる様子の“研修生JSP改め,寺井”に,まずは,“仮名”で登場していたいきさつから。『僕は日本人とフィリピン人のハーフです。育ちは,日本です。国籍がフィリピンだったので,帰化申請をして,許可が下りるのを待ってたんです』。現在,相撲協会の規定で,外国人力士の入門は一部屋につき一人と定められている。既に中国国籍の蒼国来がいる荒汐部屋では,“日本人”として入門する必要があった,というわけです。

今年春,中学卒業後,荒汐部屋に研修生として「仮入門」。前相撲でデビューの場所となった9月場所まで,すでに半年を部屋で過ごしている。明るく,物怖じしない性格のようで,イジリ好きな兄弟子にも可愛がられている様子。『ジャスパーは,なかなかいい押しをしますよ。ちゃんこをたくさん食べるので,私たちが一緒に生活していても分かるくらい日に日に体が大きくなっています。まだ背も伸びるんじゃないですか。』とは,部屋頭・蒼国来の談。

まだまだ成長期の15歳。これからどこまで伸びるか,楽しみな力士がまた一人,入門しました。

廣瀬広輝(前相撲)

そして締めくくりは,徳島の大型新人,廣瀬。

廣瀬 早川様より「身長178cm,体重150kg。徳島出身,20歳の新弟子。入門時に体重が150kg越えをしていた力士は,荒汐部屋創設初である。これだけの体格であれば,気になるのは相撲経験。『そうですね,子供の頃から体が大きかったのでいろんな人に相撲をやった方がいいって言われていたんですが,高校では弓道部でした。相撲経験は全くありません。地元の高校を卒業してからも,アルバイトとかしてました。お金を稼ぐって大変だなぁ,自分に合った職業は何かなぁって考えたら,相撲しかないと思いました。』

廣瀬は兄弟子・荒獅子期待の力士である。『廣瀬は,期待できますよ。荒獅子の代役が務められる力士です。あのですねぇ,結構,面白いんです。一瞬,変な間があって,そのあとボソッと,面白いこと言うんすよ。作戦でいうなら,猫だましみたいっすね。俺がいないときの宴会部長候補として,期待しています。』

荒獅子の期待を背負う,アンコ型力士が荒汐部屋に誕生。今後の活躍,期待しましょう。

と,一気に三名もの出世力士が登場した,平成21年の九月場所。まさに追い風・昇り調子,さらにグングン進んでいくような気がして仕方がありません。さあ,千秋楽まで全力で駆け抜けよう!

> はじめに

このコーナーの内容
.
About Us

お問い合わせ

ご質問,ご意見等,ございましたら,お気軽に下記より,荒汐部屋までお問い合わせください。お電話,お手紙,FAXでもどうぞ。

© 2004-2023, Arashio-Beya.-------