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2010-03-28更新

平成22年 三月場所(大阪)

今場所を振り返って
2.鴜洲・力山・寛龍・五十嵐 編

鴜洲 (序二段東78枚目:3勝4敗)

2連勝して4連敗して負け越し。ご覧のとおりもうボロボロです。

鴜洲

自分が得意の右を取ったのに負けたり,右を取っても相手に挿されてがっぷりになって負けたり。そんな負け方から課題が見えた場所になりました。つまり,自分の相撲はただ前を取るだけじゃなくて,頭をつける相撲にせにゃならんということを実感した場所でした。かなり具体的にどうしなければいけないかが見えてきたので,負け越しはしたものの課題がハッキリして,意義のある場所になりました。来場所まで徹底的にそこを稽古して,本場所でその成果を発揮できるように努力します。

最後の勝ち星も好印象です。立会いの一瞬で右を取って,そこから自分も前に出ながら相手が出てくるところを,サッと投げたら,キレよくぶっ飛ばせました。こういう投げっていうのは,今までの自分にはほとんど無かった形なんです。これまでは自分は引きながら力任せに投げ飛ばす,という投げばっかりだったんですが,こういう自分が前に前に出ながら打つ投げっていうのは,決まり手こそ同じ上手投げでも,全然違うんですね。こういう相撲をとらなきゃというのが良くわかったので,次につながる場所だったと思います。

力山 (序二段東76枚目:3勝4敗)

何だろ,稽古場はかなり調子良くて,これはイケルかもってかなり自分に期待してたら,いきなり3連敗。それでこれはイカンと思って3連勝。それで勝ち越しにいって,ほとんど勝ってたのに負けた。土俵際までバンバン押していって,引かれて負け。すげぇ悔しい。この1勝で最高位が見えたんすけどね。残念です。

力山

でも,ま,他の負けた相撲も,前に出る相撲で負けた,土俵際で負けた,そういう相撲なんで,納得はしてる。逆に勝ったのは,叩いたり,何でか知らないけど気づいたらまわしとって投げてたり,そして遂にまた変化もやってしまった。相手がこっちの手のテーピングをすげぇじろじろ見てて,あ,これはかましてくるな,ってわかったんで。

それにしても,大阪で勝ち越せないなぁ。自分,ここ,大阪が世界一好きな場所。何でだろ,何か合う。なのに去年なんて1勝6敗で,それで,3連敗したときも,このまま1-6で終わるんじゃないかと思ってちょっと焦った。もう3-3はイヤです。こんな地味な着物もイヤです。調子でねぇ。

寛龍 (序二段東78枚目:3勝4敗)

完全に稽古不足ですねぇ。自分もノロウイルスでやられました。ハチと三吉の散歩にも行けなくて。五十嵐さんや親方に代わりに行ってもらいました。ハチにエサをあげるときに普通にやると,ひきづられてしまうので,大丈夫か心配でした。コツがあるんです。向こうに気をそらせて,そのスキにエサを入れてあげないと,ものすごく吠えて引っ張るんです。それで心配だったんですが,大丈夫だったみたいですね。

親方にゲームをもうしばらく預かっておいて欲しいってお願いしたんですけど,自分で持っておいてやらなきゃいいだけだろ,って。なんとか我慢したんですけど,2日で限界でした。手がどうしてもゲームを触ってしまうんです。。。

寛龍.

五十嵐 (序二段東68枚目:5勝2敗)

あと1勝で三段目ってところまで来たので,7番目は,前の日から気合入りまくりでした。元三段目の強い人とだったんですが,全然ダメではなかったし,力も出せたんで,勝てませんでしたが納得してます。稽古しないでは上がれないよ,ってことだと理解してます(注:「稽古」とは,ぶつかり稽古などの力士同士が対戦する形式の稽古のことを言っています)。ただ,関取になった人の話を聞くと,いろんな稽古の仕方があるんですね。腰が悪くて当たる稽古は全然しなくても,工夫してできることをやって強くなる,そういういろんなところがあるのも相撲の醍醐味ですね。

身体のほうは,東京の整体でかなり具合が良くなったがうれしいです。肩なんか,全然動かなかったのが,ほら,ぐるんぐるん回るようになりました。腰もだいぶマシになったし。元気にいきたいですね。

五十嵐

これで2場所,関取について付け人をやったんですが,花道では,あの独特の雰囲気で浮かないように,なじむ感じになりきって見てました。両場所とも5勝なので,相撲を見て覚えていることもたくさんあるんでしょうね。

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